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2021.08.12
部活動

【バスケ部活動記2021】第9話 「正則高校バスケット部…女子部…の巻」

こんにちは。バスケット部活動記も早いもので、9話まで連載が続きました。
連載がスタートした際には、夏休みということもあり、練習試合やカップ戦といった機会が多くあることから話題に事欠くことはないだろうと、想像をしていました。

しかし、昨今のコロナ禍の影響により対外試合は「自粛」と判断をしたことを、8話で記しました。
こうした事態となっていくことを全く予想していなかったわけではありませんが、いざ実際にそうなると…「連載を続けていけるかな?」と思ったりもしました。しかし対外試合などの活動がなかったとしても、選手たちはめげたりせず、日々一生懸命活動をしているので、話題に困ることもなく、連載も9話を数えるまでになりました。
前置きが長くなりました。話の前置きが長いという顧問の悪い癖が出てしまいました。大変失礼をしました。
それでは、さっそく本題に…対外活動自粛にもめげず頑張るチームの中で、今回は「女子部」の特集をしたいと思います。



正則高校バスケット部は、クラブとして、男女に分かれてはいません。男女合わせて「バスケット部」です。
なぜ男女に分かれていないのか?その理由はいくつかありますが、男女一緒の方がより良い活動ができるから…というのが一番の理由です。

勿論、練習は基本的にハーフコートで男女別々にやります。また、コーチもそれぞれにいます。
その一方で、男女コーチの連携がよく取れているので、ゲーム形式の練習やオールコートの練習で、男女一緒に取り組む場面も結構あります。
第5話の編集後記に記しましたが、今年度の女子部は例年(例年は10名程度)にもまして少人数(5名:3年1名、2年1名、1年3名)ということもあり、対人練習のバリエーションには制限があることから、男子相手ではありますが、4:4、5:5といった対人練習は男女一緒にやります。

このように練習がやれるのは、男女別々ではないからこそできるものだと思います。
もしかしたら…「エッ!男女一緒!」と驚かれたり、「男女一緒に(対人練習なんて)できるの?」と疑問に思われるかもしれませんね。

顧問が見てきた限りではありますが…最初こそ男女の対人練習に戸惑う選手も見受けられましたが、今では全く気にせずガチンコでやっています。
特に女子部の選手たちは「負けん気」が強く、男子選手の高さ、スピード、パワーに圧倒される場面があっても、全く臆することなく仕掛けてくるので、時折男子に勝ってしまうこともあります。

そうなると…どこか遠慮がちだった男子にスイッチが入り、まさに「大人気ない」としか例えようのないガチンコプレーで応酬する。そんな切磋琢磨する姿が日常風景となっています。
また、(いい意味で)男女で競い合う場面があるからだと思いますが、男女の選手同士がお互いのことを認め合っていて、コミュニュケーションもよく取れているように見えます。だから、男女で練習試合を実施すると、応援しあっている姿を目にします。

前置きが長いという以前に、そもそもの話が長いというのが顧問の悪い癖でもあり、話同様に文章も長くなってしまい大変申し訳ありません。と言え、人数は少なくとも今の女子部の良さが「男女一緒」という中によくあらわれているのではないかと思います。
以下に、8月12日の女子部の練習風景などを掲載します。 ※バスケット部は、原則「5勤2休」で活動をしています。

【練習風景 その1】
本日の練習には、女子部コーチが諸用の為、不在でした。コーチ不在ということは滅多にありませんが、事前にコーチから大まかな練習の指示が出ていることもあり、選手たちは集合後、テキパキと練習準備を始めていました。

給水用のドリンクジャグと選手たちのボトルです。あと…練習中に使うことはありませんが、手持ち扇風機は必需品らしいです(笑)


練習前の検温です。女子は「おでこ派」と「手首派」の2パターンいます。


チームの準備の他に、テーピングなどの各自準備もします。
 
各自の本日の目標をチームの中で言い合うことを通じて、それぞれの「やるべきこと」をより明確にする(自覚する)ことから練習を開始しています。


【練習風景 その2】
数日前から膝に若干違和感があるとのことから、大事をとって、テーピングで膝周辺を補助することになりました。
女子部コーチよりテーピングの巻き方の指導を受け、今回は(女子部コーチ不在の為)自分で巻いてみた…というところまではよかったのですが…すぐに男子部コーチから「それじゃない!」との指摘が入りました。

なんと!巻き方を間違えていたのではなく…キネシオテープで巻くはずが、(患部固定の補助が主な使用用途の)伸縮テープを巻いていました。つまり、使うテープそのものを間違えていました。
本人曰く「伸びるならなんでもいいのかな…と思ってました」とのコメントに、「そりゃ、そうだろうね」と思い、(恥ずかしがる本人には申し訳なかったのですが)笑ってしまいました。

動き作りのルーティーンとして、フットワークからスタートします。
 

ドリルの合間にフリースローが入ります。落とすと…トップスピードでサイドステップをやることになります。


【練習風景 その3】
ファンダメンタルドリルです。軸足やターンの仕方を変えながら、ドライブやジャンプシュートを打ちます。ボールの受け方に重点が置かれていて、利き足ではないパターンの受け方には、少々苦戦していました。


ファンダメンタルドリルを違う角度から撮影したものです。自身の「やり易さ」につられがちで、まだスムーズにはできていない場面もありますが、だからこそ正確に反復練習をする必要があるのだと思います。


ファンダメンタルドリルが終わるとハンドオフパスシュチュエーションからの様々なボールの受け方とその後の使い方についての「から動き」ドリルに取り組みます。


ハンドオフパスからのドライブパターンです。シュチュエーションを同じにして、様々なオフェンスパターンに取り組みます。


3:3のシュチュエーション(フリー)で、これまでのドリルなどを使ってみる練習でしたが…理解していることをなかなか体現することができず、少々苦戦をしていました。と言え、実際に使えるようになるためには、避けては通れない時間でもあると思います。


3:3シュチュエーションドリルを別角度から撮影しました。ハンドオフパスシュチュエーションに加えて、インサイド経由という狙いも入っていて…上手くハマる瞬間もありましたが…グチャグチャなってしまう場面も見受けられました。スペースとタイミングが重要だということを頭だけではなく、感覚としてつかんでいけば、きっと上手く使えるようになると思いました。


【練習風景 その4】

練習ノートです。女子部は練習にノートを持参しています。練習の合間にドリルの注意点やポイントをメモしています。今回の練習では、その練習ノートを活用して、ドリルに取り組んでいました。

 

練習ノートの活用に加え、練習のポイントがズレると、3年生が時折練習を止めて、注意点やポイントを改めて説明し、確認していました。


【練習風景 その5】
練習の仕上げは二人組でのシューティングです。シュートフォームやボールの受け方に重点を置いて、取り組んでいました。
 

パートナーストレッチをクールダウンとしてやります。時折パートナーに対して、「痛い❗️痛い❗️もう鬼❗️」といった声を発している姿も…あったりします。


原則、学校への登下校は制服着用ですが、コロナ禍の影響から密になって着替えることを少しでも避けるために練習着やチームウエアでの登下校を可としています。
練習時のマスク着用については、選手たちは可能な限りとしています。感染予防の観点からすると、マスクを着用しながらの方が良いのですが、熱中症のリスクを考えると、無理をさせられないのも実際のところです。



ちなみに体育館にはエアコンが入るので、練習時には冷房を入れていますが、当然換気のために窓などは全開状態です。
したがって、それなりの暑さです。練習開始時にはマスクをつけながら参加している選手もいますが、やはり息苦しさに加えて、暑によって外しています。そんな状況は練習終了時にも続いているので、ついマスクが口元から離れがちとなってしまいますが…「もう!暑い!」と言いながらもマスクを手にとり着用します。
写真は、とは言え…やっぱり暑いので、水分補給をしてから、マスクを着用をしようとしている一枚です。  ※写真は女子部のチームバックと夏用ウエアです。


■ 編集後記
今回は女子部がメインでしたが、少しだけ男子部の話題も…彼は「セブンティーン(サイドラインとサイドラインの間を17本ダッシュするドリル※秒数制限あり)」に取り組んでいます。



選手曰く…「誰だぁ!このメニューを考えたヤツは!」と言いたくなるものらしいです。

練習の合間のフリースローを落とすと、男子部では、もれなく「(2本落)セブンティーン」もしくは「(1本落)ナイン」となります。しかし最近、プロテインのシェーカーを忘れてくると…練習開始前から「セブンティーン」となります。
それを考案したのは、男子部マネージャーです。何度言っても、誰かしらシェーカーを忘れてくる選手たちの怠惰な様子に、「いよいよ、こうでもしないとダメか!」と言わんばかりにチームへ打ち出しました。
その名も「プロテインダッシュ」…選手たちの反応は、最初こそ何やらモゴモゴ言っていたりしていたようですが…マネージャーからの「ちゃんと持ってこないからでしょ!」という、これ以上でも以下でもない正論によって一蹴され、あえなく導入されることになりました。
ちなみに、走っている彼は…「プロテインダッシュ」に取り組んでいます。と言え、今ではこうした姿は恒例ではなく、むしろ時々といった感じで、みんな忘れずに持ってくるようになりました。マネージャーの影響力はすごいなぁと感心した次第です。そんなマネージャーについて、次回はレポートしたいと思います。

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