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2022.08.22
部活動

【バスケ部活動記2022】第六話「ある日の女子部の練習風景・・・」の巻



こんにちは。前回までは、男子部に焦点をあてた内容の活動記を掲載してきましたが、今回は女子部について記していきたいと思います。

以前の活動記で、男子だけではなく、女子も「下級生チーム」と記しましたが、その意味は男子とは少し異なります。
現在、女子部には9名の選手が所属しています。そのうち上級生は3名です。つまり、下級生の方が多く、加えてバスケットを高校から始める選手の方が多いという状況です。
昨年度は、人数こそ少なかったものの、ほぼ全員が経験者でした。そんなチーム状況の様変わりは、練習内容は勿論のことですが、チームの雰囲気にも色んな意味で影響を与えているのですが、今回はその点についてレポートしたいと思います。

インハイ予選を終え、新チームがスタートするにあたり、女子部は、コーチとともにミーティングをもって、今後のチーム作りについて様々な確認をしました。
その多くが「できないことについて後ろ向きな考え方をしない」「わからないことをわからないままとしない」といったことで、高校からバスケットを始める選手たちと、バスケット経験者の選手たちが一緒に練習をやっていく上で必要な考え方や取り組み姿勢についてでした。
そんな確認とともに練習をスタートさせた女子部ですが、”その後”については、あえて「途中式」を省いて、夏休みの”ある日の練習風景”にわかりやすく映し出されたいたので、レポートしたいと思います。


夏休みに入り、外部体育館に移動しての練習が始まりました。
そんな7月のある日のことです。その日の練習は、男子部の練習引率後、(副顧問、コーチが所用で不在だったため)私が、別会場で予定されていた女子部の練習引率を行うことになっていました。

体育館利用の受付を済ませて、選手達の到着をまっていました。すると、練習にやってきたのは・・・何と!4名だけでした!!「えっ!他の人はどうしたの?」と聞いてみると、夏期課題のレポート作成で取材に行く、家の用事といった欠席連絡が事前に入っていたものに加えて、コロナ関係で急遽参加ができなくなってしまったので、今日はこの人数ですと、主将から説明をされました。
説明を聞いて「まぁ~仕方ないかぁ~」と思いつつも、「練習はどうするの?できるの?」と聞いてみると、主将からは「大丈夫ですよぉ~こんなときにしかできないこともたくさんあるんでぇ~」といった返答がかえってきました。
顧問は、思わず「はぁ~」と気のない返事をしてしまいました。なぜなら、主将以外の参加者は、下級生で、しかも全員バスケット未経験者です。「一体どんな練習ができるのだろうか?」と真っ先に思ったからです。

結論から記します。主将の言う通り大丈夫でした!

 

練習は、主将の指示(コーチからのアドバイスをもとに)のもと、フットワークからドリブルレイアップシュート(バックシュート、ジャンプシュートも含む)ドリルまでを全員でやりました。そこから、今度は分解練習を始めました。普段コーチが教えているポイントをもとに、ドリブルのつき出しから、ディフェンスのステップやゴール下のシュートまでを主将が分解して、一つ一つの動き方を個別対応で教えはじめました。

一人一人の動きをチェックしつつ、間髪入れずにアドバイスしたり、お手本をみせたりしながら教えていました。下級生たちも、よく質問をしたり、アドバイス通りに実践しようとしたり、本当に一生懸命取り組んでいました。この練習風景をみて、はじめて「こんなときにしかできないこと」の意味がわかました。

主将からすれば、一人で見きれるのは”3人”くらいだと考えていたのでしょう。とりあえず一連の練習をやって下級生の状況をチェックしたら、その後は個別対応で練習を組み立てるつもりだったようです。そうとわかれば、顧問も(主将の)”助手”のごとく、練習のサポートをしました。

顧問を含め、たった5人だけの練習でしたが、やること(できるこ)がなくて時間をもてあました・・・なんてことはなく、とにかく反復練習も含め「やらなければいけないこと」がたくさんあり過ぎて、時間がまったく足りませんでした。そして、あっという間に終了時間となってしまいました。

正直、チーム力だけを考えると・・・昨年の代よりも新チームは劣っている面が多々あると思います。ただ、練習の意味や目的を(下級生に教える場面が多くなった)上級生は、これまで以上に、ちゃんと理解できるようになったのではないかと、”主将の姿”をみていて思いました。

【編集後記】
そう言えば、(男女と同じ会場で練習をしているとき)女子部の練習をながめていて、上級生に対して「あれ、ちょっと上手くなったかな!?」なんて思うことが、この間何度かありました。
その理由は「未経験者」も含めてみんなで一緒に練習しているからなんだなぁ~と、”ある日の女子部の練習風景”をみていて、改めて思った次第です。