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2023.07.25
部活動

【剣道部】山中湖夏合宿レポート



みなさん、こんにちは。剣道部が4年ぶりに夏合宿を実施しました。今回はその模様をレポートしたいと思います。

その前に、少し前置きをします。今回の合宿引率には“バスケ部顧問”がお手伝いで参加し、そしてこのレポートを記しています。
基本的には各クラブの顧問、副顧問はそれぞれのクラブの活動を担当していくわけですが、コロナ禍の中での合宿でもあることから、より安全に合宿を実施していくために(合宿を実施しないクラブなど)他の教員も協力して引率体制を担っていくことは、本校では当然のこととなっています。

故に、バスケ部顧問の私も昨年度は和太鼓部、今年度は剣道部の合宿にお邪魔させていただいた次第です。とは言え、バスケ部顧問の私にとっては、剣道は全く関わりのない“畑違いな競技”でもありますが、剣道部の合宿の様子は全てが新鮮で、そして何より刺激的でした。そんな剣道部の夏合宿の模様(昨年度の和太鼓部に続き)をレポートしていきたいと思います。
すみません。前置きが長くなりましたので、早速本題に・・・

今回の合宿は、冒頭で記した通り、実に4年ぶりの実施となりますので、生徒諸君は誰一人として合宿を経験したことがありませんでした。そんな“初の合宿”には、一線を退いた3年生も(合宿を経験したい!という希望から)「剣道だけじゃなくて、受験勉強もやる!」という条件のもと参加しました。

合宿は7月21日から3泊4日の日程で山中湖のほとりにあるホテルが所有している道場を会場に実施されました。今回レポートするのは、合宿2日目以降の模様となります。



剣道部の合宿の朝は、6時半に起床し、7時から山中湖への散歩で始まります。湖のほとりにつくと、ストレッチなどの準備運動や軽めの運動に取り組み、しっかりと体を起こします。
その後、美しい湖越しの景色を眺め、ちょっと遠回りをしてホテルに戻ってから朝食となりました。

 

ホテルの食事が大変おいしいこともあってか、生徒諸君は朝からご飯をたくさんほおばっていました。
お腹がいっぱいとなったこともあり、“食休みの時間”をはさんで午前9時半から稽古は始まりました。

現在の剣道部は、剣道経験者がほとんどではありますが、高校から本格的に剣道を始める生徒(中には他部と“兼部”をしている生徒もいます)もいます。故に、剣道の“流儀”といいますか、“作法”と言えばいいでしょうか、そうしたことがよくわかっていない生徒もいます。そんなチーム事情を前にしても、剣道部顧問は一から丁寧に「流儀」や「作法」を教えていこうとされている様子が大変印象的でした。

その象徴的な場面が、アップのランニングでした。並び方から、かけ声まで説明し、実際に(かけ声の)見本まで実演されていました。すると・・・初日こそ、かけ声が抜けてしまったり、リズムが合わなかったりして、グダグダな感じでしたが、回数を重ねるごとに見違えるように変化し、整然と、そして堂々とランニングをするようになっていきました。



ランニングが終わると、準備体操、様々な種類の素振り稽古が始まります。



剣道あるある・・・というか、素人目でも、小手をつけずに素手で、しかも素足で一心不乱に竹刀を振り回していれば、手足にマメができ、そしてむけてしまうことくらいは容易に想像ができます。
案の定、合宿の稽古の中で多くの“剣士諸君”がマメをつぶしていきます。すると、すかさず顧問がテーピング(エラスチックテープ)を火で軽くあぶる、通称「焼きテイ」を作りあてがっていきました。

 

その一方でこんな姿も・・・



今回の合宿には、前述した通り引退した3年生も(合宿を経験したいということで)参加してくれていました。
3年生は、精力的に後輩たちの稽古相手を手伝ったり、アドバイスをしたりしてくれていましたが、その一方で「受験生」でもあるので、学習時間を決めてしっかりと受験勉強にも取り組んでいました。

そんな3年生の姿そのものが、後輩達にとっては本当に良いお手本となっているんだなぁ~と感心してしまいました。

都心と比べれば、合宿地はかなり過ごしやすい陽気ではありましたが、それでも道場の中の気温はそれなりの暑さとなり、おまけに“厚着”をして激しく動き回るわけですから、生徒達の汗の量は尋常じゃないレベルでした。
まぁ~剣道とはそもそも“そうした競技”なのだろうと思いつつも、常に熱中症の心配がついてまわっていました。しかし的確な休憩と十分な水分補給をさせながら、稽古に取り組ませているので、剣道部顧問の稽古管理や調整はすごいなぁ~と思いました。

また、先にも記した通り、高校から剣道を本格的に始める生徒もいるため、午前中の稽古メニューはいわゆるファンダメンタル系の内容に多くの時間を割いていました。
その中で剣道部顧問が的確な指摘を実演も交えながらしていくので、素人の私でも「何を意図しているのか」「それはどうしてなのか」といった稽古の目的やポイントを理解することができ、とても勉強になりました。



午前中の稽古が終わり、昼食を取り、しっかりと休息もして・・・午後の稽古が始まりました。
稽古が始まると同時に、防具をつけ様々なパターンの打ち込み稽古など、今後は実践的な内容のメニューに多くの時間を割き、取り組んでいきました。



今回の稽古では、かけ声(気持ち)とともに竹刀の先端に“タメ”を作るイメージを持ち、そのタメを強い踏み込みとともに一気に爆発させることをテーマとして繰り返し打ち込み稽古に取り組んでいきました。

打ち込み稽古の後は、試合形式の・・・いや、チームを3つに分けての「試合」が行われました。

 

踏み込み足をしっかり使った一本を綺麗にとることができた試合もあれば、お互いの“息”が合わないと言えばいいのでしょうか・・・相手をよく観察することよりも、自分の繰り出す技のことばかりを考えるあまり、剣道が全くかみ合わず、“もみくちゃ状態”となってしまったり、相手の“ミス打ち(?)”によって苦悶の表情を浮かべる場面があったりする試合もありました。
しかしながら、試合観戦をしている周囲からはアドバイスや(技を繰り出すことについて)後押しをするような声援も聞こえ、試合は大いに白熱しました。

そんな白熱した部内試合の後は、一旦水分補給を入れつつ、各自準備でき次第、次々に“自稽古”へと取り組んでいきました。自稽古は稽古の総仕上げ的なものとして、特に重要度が高いものなのだろうと察しましたが・・・とは言え、生徒諸君の疲労も既にピークに達していて、そうした中での試合形式の稽古はかなりキツそうでした。

故に、顧問も稽古に参加し、若き剣士諸君に胸をかす姿(当然と言えば、当然のことなのでしょうが・・・顧問の強さは生徒諸君とは全く次元の異なるものでした)もあり、稽古は自然と白熱し熱気に包まれていきました。

 

自稽古をもって一日の練習は終了となりました。稽古後の、ようやく稽古が終わったことの安堵感と、何より達成感に満ちた生徒諸君の表情がとても印象的でした。



ホテルに戻ると、すぐに入浴、そして夕食となります。ボリュームたっぷりのおいしい食事に舌鼓をうちつつ、しっかりと食事をとった後、ミーティングが行われました。

ミーティングでは、動画撮影した部内試合の模様を観ながら、生徒諸君一人一人の剣道を振り返っていきます。

すると、生徒諸君は互いの試合ぶりを総評し合ったり、顧問に質問をしたりと、よく“ありがち”な一方通行のミーティングではなく、剣道を真ん中に置いた生徒同士、生徒と顧問との間で“双方向のコミュニケーション”が、自然と成り立っていく様子には本当に驚かされましたし、何より“やり取り”が大変におもしろかったです。



合宿での一日の様子をレポートしてみました。剣道に主体的に、そして何より楽しんで取り組んでいる生徒諸君の姿がとても印象的でした。今後の活動がとても楽しみに思える合宿となったことは間違いないと思います。

【編集後記 おまけフォト】

夜空のきれいな山中湖のほとりで、花火も楽しみました。