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2024.04.06
部活動

【バスケ部活動記】第三十八話「強化合宿で“強化”したことは?」の巻

みなさん、こんにちは。今回が2023年度の活動記としては最後になります。最後の話題は・・・3月28日から場所を長野県須坂市に移し、3泊4日で実施された強化合宿の様子です。 

 春の強化合宿は昨年度よりコロナ禍の中ではありましたが、4年ぶりに再開しました。とは言え、顧問、コーチ以外は誰も経験したことがない合宿は、選手達にとってはキツいというより“楽しい”合宿となったようでした。その理由は、一日中バスケットができたことは勿論のことですが、チーム内のコミュニケーションがより深まった時間となったからではないかと振り返ります。さて、今年度の強化合宿はどんな合宿となったのでしょうか・・・ 

 

 3月28日(木)朝8時、正則高校に選手達が集合してきました。「今日から合宿かぁ~キツくて、つらいんだろうなぁ~嫌だなぁ~」といっ憂鬱気味な様子は・・・選手達には微塵もありませんでした。むしろその逆で、 ニコニコしながら、普段なら集合時間ギリギリとなる選手の姿も見られるのに、かなり早くから集合し、時間前に全員がそろっていました。勿論、1年生は今回の合宿が初めてなんですが、2年生から昨年度の合宿のことを聞いていたからでしょう。どちらかと言えば、楽しみにしているのは1年生のようにもみえました。 

バスに乗車し、およそ(途中のトイレ休憩含め)4時間の長旅をへて宿に到着すると、持参した昼食をとって、すぐに体育館へとむかいました。 

 

 例年のことではありますが、チームの“総仕上げ”と位置づけた今回の合宿では、朝の9時から夜の9時まで体育館をおさえつつも、一回の練習は3時間以内と区切り取り組んでいました。また、コートを離れたら基本的にはミーティング“を宿で行うといったこともしません。”コートでおこったことはコートで解決る“故に、練習の中で、コーチを介して、さらにはマネも含め選手達だけで話をして、互いの考え方や判断をすりあわせていく機会を大切にしてきました。 

  

 選手達のコミュニケーションがより円滑なものになっていくために、食事後の休憩時間を1時間半程度はあけたり、先に記した通り、コート以外でのミーティングは行わなかったりして、選手達がたくさん話をし合う時間をとってきました。 

 上記したことは、特別な体格や能力をもった選手が集まってくるわけではない本校のチームにとって、それでも強くなっていくためには必要不可欠なこととして普段から最も重要視していることです。その上で、この3泊4日とはいえ、寝泊まりをともにしていく中で、コートの中は勿論のことですが、コート以外の様々な場面で互いの違いを改めて知り、それを受けとめ合いながら“一致点”をつくり出していくことが以前よりも確実にできるようになったのではないかと振り返ります。 

 

 練習メニューは、普段から取り組んでいるフットワーク、ファンダメンタルドリルを消化すると、ゲームシュチュエーションメニュー、そしてスクリーンイメージ(5対5)に繰り返し取り組みました。春季大会前ということもあってケガの心配は確かにありますが、だからこそ、練習を3時間以内と区切る中で、全てのメニューを“ゲームライク”で取り組んでいくことを選手達に求め、それに選手達も応えていく・・・練習メニューの多くが、ゲーム形式があるが故に、練習時間のわりに選手達は心身共にヘトヘトになっていました。それでも、たくさん話し、笑い、ときに文句を言い合ったり・・・でも、また笑い合う。そんな選手達の姿は、まさに「“青春”そのものだなぁ~」と思ったのど当時に、「やっぱり合宿っていいなぁ~!!」と改めて実感することができた4日間でした。 

  

【あとがき】 

 今回の合宿は、本文でも記した通りトレーニングがメインではなく、チームの総仕上げを目的に実施したものでしたが・・・とは言え、男子部では練習の合間に5人がフリースローをうち、落とした本数に応じて全員がダッシュするという場面もありました。勿論、全員が決めれば、走らなくていいのですが・・・残念ながら走らなくてよかったということはありませんでした。「もうぉ~いやだぁ~」と叫びながら走る選手達に、コーチが「次はマネにも(フリースロー)うってもらおうか?」と声をかけると、「(マネはバスケ経験者ではない上に、中学時代は文化部だったこと、さらに運動はどちらかと言えば苦手ということもあって)やめてくださいよ!僕らは真剣なんですよ!」と選手達から怒られてました(笑)