卒業を控えた3年生の卒業記念講演を行いました。

2月13日､東京大学の斎藤幸平先生をお招きして3年生対象の卒業記念講演を実施し､卒業式を控えた3年生が聴講しました。
著書『人新世の｢資本論｣』がベストセラーとなった斎藤先生。NHK『100分で名著カール･マルクス｢資本論｣』での解説さながらの明快な語りで､卒業していく生徒に向けて未来への指針が展開されました。

　

3年生は現代国語の授業で事前に『100分で名著』を学習していて､講演後の質問は３０分におよび議論を交わしました。
中には斎藤先生の説く｢『行き過ぎた資本主義』がもたらす経済格差・異常気象等の社会問題｣について、そうした学びを求めて今まさに大学受験に向かっている生徒が､｢将来どんな仕事に就くために大学へ行くのか｣という｢答え｣ばかり求めたがる親との葛藤を涙ながらに発言しました。

それに対し斎藤先生が「どんな社会が『豊かな社会』であるかを考えられるようになるためにこれからも学び続けて。」とアドバイスをする場面がありました。

　

若き研究者･斎藤先生とZ世代とよばれる高校生との、地球規模でこれからの社会を見据えた熱い交流の経験となりました。