TOPICS
2022.12.26
部活動

【バスケ部活動記】第十五話「今年も佐賀北高校がやってきた!」の巻

みなさん、こんにちは。今回は12月23日より開催のウインターカップに、昨年に続き佐賀県予選を制して今年も出場することとなった県立佐賀北高校(以下佐賀北高校)が本校で調整練習を実施しました。

昨年、佐賀北高校は男女でウインターカップに出場を果たしましたが、今年は残念ながら女子は出場することができず、男子チームのみが本校に調整練習のため来校しました。当日、正則の選手達がその様子を見学しました。(正則は見学後、軽食を取り練習を実施しました)



正則高校!ウインターカップ出場!というわけではありませんが・・・それでも「全国」を身近に感じることができた機会についてレポートをしたいと思います。
☆「なぜ佐賀北高校が正則で調整練習をすることになったのか?」ということについて”知りたい”という方は「バスケ部活動記2021」をご覧ください。

それでは、早速佐賀北高校の調整練習の様子を記していきたいと思います。佐賀北高校は23日の午後から試合ということもあり、9時からおよそ2時間弱の調整でした。
1回戦の対戦相手は山口県代表の県立豊浦高校で、これまで何度か練習試合で対戦をしてきたそうです。練習試合では佐賀北高校が勝ち越してきたそうですが、大きく力の差があるわけではなく、また、互いに”手のうち”を知っていることもあり・・・「やってみなければわからない」といった状況の中での調整練習でした。そんな練習の様子を端的に記すと「集中力がすごい」というのが一番しっくりくる表現だと思いました。

今回はベンチ入りメンバーだけでの調整練習でした。テキパキと練習準備をして、フリーアップで軽く体を動かす様子には気合いがみなぎる感じはなく、どちらかと言えば、淡々と、そして黙々と取り組むといった感じでした。
練習開始前に監督から調整の意図が短い言葉で伝えられると、選手達は落ち着いた雰囲気でルーティーンワークに取り組み始めました。

 

普段取り組んでいるフットワーク(動き作り)に加えて、相手とのコンタクトプレーを想定したメニューにも取り組んでいました。
選手達の様子を見ていると「もしかしたら、普段やっているものとは違うメニューかな?」と思う場面もありましたが、選手達は意図していることをすぐに理解して取り組んでいました。

 

フットワークが終わると、様々なシュチュエーションを想定したレイアップドリルやゴール下のシュートドリルといったファンダメンタル系のメニューに取り組んでいました。
相手とのコンタクトを嫌がらず、競り合う中でシュートを決めるという意図を選手達もよく理解していることもあって、(調整練習のため)本数は少なくとも、想定している場面をしっかりと作りながら、集中して正確に取り組んでいた姿がとても印象的でした。
正則の選手達には「見学は体育館フロア、ギャラリーのどちらでもいいよ」と伝えると・・・みなギャラリーから見学をしていました。



正則の選手達は”県代表のチーム”ということもあり、大きな選手ばかりが来るものだと想像していたようです。ところが180㎝台の選手が数人いるだけで、特段サイズの大きな選手がいないことに少し驚いていました。それでもパススピードの速さ、外角からのシュートの正確さには「さすが」と思う場面が多くあったようです。

 

シューティングドリル、パッシングドリルにも取り組んでいました。パスモーションが非常にコンパクトなのに遠くまで、しかも正確に飛ばせること、速いシュートモーションから3Pが打てること、しかもよく入る!といった姿に・・・”県代表”となった要因を垣間見ることができました。

調整の仕上げは”5人の空動き”によるフォーメーションドリル(合わせ)でした。
その数の多さ、しかも同じフォーメーションであってもシュチュエーション別に分かれているものまであり、それらを90秒から3分程度に区切って全て確認していたことにも驚きましたが、最も驚かされたことは(対戦相手の特徴に合わせてではないかと想像しますが)途中からフォーメーションの作り方やシュートシュチュエーションのポイントをずらした応用的な指示も出されていたことに対して、選手達がその想定通りに取り組み、練習を一切”止める”ことがなかったことです。
本当にすごい!と思いました。



佐賀北高校は間違いなく強いチームであり、今の正則の選手達の力とは大きな開きがあることは事実です。
しかし彼らにとって遙か彼方の”雲の上の存在”のように映ったのかというと・・・そうではなかったようです。
そんなふうに感じることができたこと自体が正則の選手達の成長面でもあると思いました。その一方で「さすが県代表!」というプレーの中からパスやシュートモーションが速くて正確なことに加えて、相手と競り合う中でもシュートを決めるといったコンタクトプレーについての自分達が持つべき”具体的なイメージ”は、大いに参考になったと思います。

【編集後記】
調整を終えた選手達に「25日も調整できるよう準備しておくよ!」と声をかけ見送りました。残念ながら、佐賀北高校が2回戦に向けた調整練習を行うことはありませんでしたが、来年もまた戻ってくることを期待したいと思います。

>>バスケットボール部の過去の活動記はこちらから